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2019-06-25 [にっき]

すっかり忘れていたけれど、ブログのアイコンが幸子のままになっていた。
そろそろ変えるか。 ※変えた。
こういうのがどうも面倒だし、ブログは探したい記事が
すぐ出てこないことがあるから、ホームページのほうがいいネ。

―――

私は、どう考えてもその組み合わせは美味しくないだろうと
言われる食べ物の組み合わせでも、食べられることが多い。
たとえば、コーラ+白米とかね。

コーラには味があって、白米にも味があるのだから、それを組み合わせた
ときの調和や、合わない部分を感じるのは楽しいと思うのだけどなぁ。
実際、コーラは甘みがあり、白米にも甘みがあるから、
どうしても食べられないというものではない。
ただし、白米は温かいものより冷えているほうが、私には好ましく感じられた。
そういう理由をいちいち考えるのが、好きなのだと思う。
せっかく補給した糖分は、こういった無駄な思考に消えていく。

生理的に駄目な味やにおいもあるので、そういうのに当たると残念ながら食べられない。
それ以外は、化学的に問題ありそうな組み合わせを除いて、気になったら試すようにしている。
※妙な組み合わせが気になったとき以外は普通の食生活をしている。

―――

友人S(MtF)が以前応募した会社の人に、
「トランスジェンダーの人がどういう生活しているかわからないので…」と
言われたことがあるらしいのは、とんでもない発言のような気がする。
そして、その根本には解決の難しい問題があるような。
だって、どうもこうも、あの見た目と声なら普通に生活していると想像するのは容易なはず。
それを、なぜ聞くのか。しかも、そこまで聞いておいて落とされているというね。
(ただし、理由が非公開だったため、そこが理由かは知らない。)

人間は、「法のもとでは(表向き)平等」だし「差別は人権侵害」だ。
だけど、社会では、性別は必ずしも戸籍や性器の形で判断されるものではない。
というか、役所などの特定の場合を除いて、性別は見た目や声で判断されることが多い。
鉄道の女性専用車もそうだし、飲食店のレディースデーもそう。
(それが良いか悪いかは別として、今の日本ではそうだという話。)

そもそも、GIDのガイドラインにはリアルライフテストがあるはずなのに、
現状では職場には出生時の性別の格好で行く人にも診断が出て、手術できる。
(MtFが仕事には男の格好で行っていてもリアルライフテストしたことになるという話。)

それで手術してきた人が、トランスもシスと変わらないと騒いでいるのを見かける。
そういう人が目立つと、生活の中では埋没してる人も同じように思われて、
友人Sのようなことを言われてしまう人が増えるのではなかろうか、と。
体や戸籍と、社会生活はまったく別の問題なのに。

そもそも、人間は平等だと言うならば、あらゆる人を区別してはならないはず。
私にはとてもそれができているようには見えないけど。


友人Sは、この件でずいぶんと心が荒(すさ)んでいた。

―――

選択権がなく、他人より結果出しても評価されない
環境で育つと、自己肯定感は極めて低くなる。
私もこの傾向があって、確実に人並み以上に
やったものだけ、ようやく人並みかな?と考えている。
実際、想像もできないほど優秀な人はたくさんいるから、
それくらいやってようやく平均くらいなんだと思うし。

自己肯定感が低いと、一歩が踏み出せなかったり、
自己PRできなかったり、いいことは基本的にない。
こじらせると、先に謝るのも難しくなる時がある。
(やっぱ私が悪いのかータヒぬかーと思い至ってしまって思考が止まる。)

だけど、自分が作ったものなんか信用できないわ…と思っていると、
故障率は低くなっていくから、完全なマイナスではないはず。
いや、そんな部分はめったに評価されないから、やっぱり意味ないか。閉廷。

2019-06-24 [修理・分解]

アキュフェーズ(Accuphase)のC-290のカタログを見ていたら、妙な違和感があった。

https://www.accuphase.co.jp/cat/c-290.pdf
(ブラウザのURL欄にコピペしてね!)

このカタログの最後のページ、グラフが4枚あるうちの左下のものと、
その左のS/Nの表、最大出力レベルが、どうにも合わないような気がした。


そこで検証。
歪みが妙に低いけれど、このグラフの縦軸はよーく見ると
「 Total Harmonic Distortion in % 」になっているから、入力換算値なのだと思う。
そしてこれはグラフの形状から、THD+Nだと思う。
※THD+Nの入力換算値という表現は気持ち悪いので、
 この先は1倍換算値と書くことにする。

左側の表にある入力換算雑音を帯域幅と利得でゴニョゴニョして算出した値と、グラフの値に
利得かけてから求めた雑音がほぼ一致することからも、1倍換算値なのは間違いないと思う。
ただし、測定時の帯域幅がわからないため、算出した値は少し誤差があった。
(A補正も相当する帯域幅で計算しただけだから、仕方ない。)


ここで、新たな疑問が発生する。
左側に、 最大出力レベル(ひずみ率0.005% 20~20,000kHz) と書いてある。
これは、「20~20kHzのひずみ率が0.005%以下におさまる
最大出力は8.0Vですよ(8.0Vを超えるとそれより大きくなってしまうよ)」ということのはず。
この部分はどこにも入力換算値と書いていないから、
ニュースサイトなどでもただ出力最大レベル(0.005%以下略) と書かれているし。

このアンプは、アンバランス入力→アンバランス出力は18dBらしいので、約8倍。
8倍で出力の歪みを0.005%以下とするには、
入力換算…というか1倍換算で0.0006%くらいになる。
しかし、20kHz・8V出力時の値はグラフからは0.0025%位に見える。
(ここは右上がりなので、グラフがTHD+Nであったとしても歪み成分が主体。)

0.0025%を8倍すると0.02%。
いくら20kHzとはいえ、プリでこれは大きすぎるような。
パワーと違い、A級動作なのではないのか。
でも、等価回路みたいなのを見ると、こうなるのもわかる気はする。
グラフのカーブも、計算してみた値でも、これであっていると思う。
もし間違っていたら指摘してほしいので、回路屋さんは再計算してもらえると助かる。

ちなみに、グラフで20kHz0.0006%なのは4Vのちょっと手前くらいなので、
20kHzで出力0.005%を達成するならば、3.5V出力くらいまでということになる。
26dBあるパワーアンプと組み合わせるなら、
一般家庭ではそんなに出力しないだろうけどさ。



なお、パワーアンプでも同じような図が載っているものは計算で出力の値が出る。
(確認したものはすべてinとついているので、換算値だと思う。)
純A級・8Ω負荷・たった2W出力で20kHzが0.07%を超えてしまうものもあった。

いろいろあって、ここの技術力は言うほど高くないと思っていたけれど、なんだろうなぁこれ。
簡略回路図を見ても特性を見ても、高い周波数の特性は重視していないのはわかる。

―――

「この特性ならあの高域の質感はしかたないよねー」と
知人と話せるのは、最高に楽しいデスネ。
(低域の質感は、また別の理由がある。)

2019-06-18 [電子部品乗り換え]

OPA2134など、定番だったOPA~のICがいくつも生産終了になるらしい。
OPA1652も生産終了だった気がする。(そこそこ安いSOPがほしいときに使った。)

TIのOPA134のページを見るとOPA1656をおすすめされていたので、
データシートを見てみたら、超高性能で驚いた。
これはとんでもないヤバいやつが現れた…。

http://www.tij.co.jp/product/jp/OPA1656


早く使ってみたい。

2019-06-13 [ものづくりと工作]

小さいプリをつくらないとなぁ案件。

1次側:115V、2次側:12V×2(1.6VA×2)の基板取り付け型
電源トランスが出土したので、ぴったりかもしれない。
気持ち、電圧低めだけど。

―――

電流帰還コンストラクションアンプ(CFBCアンプ) ボリュームつき
パワーアンプVerは、ひさしぶりに音が出る状態になった。
ケースのふたが閉まっていると、あまり場所を取らなくて良い。

onのときもoffのときもポップノイズは出ないようにしてあるし、
DCサーボつきで、もしオフセットがずれたくっても大丈夫なようになっている。
(デュアル素子使ってないから、安心感はほしい。)
そして100kHzの矩形波がビシッと通る。パワーアンプでこれは結構珍しい。
最新版の波形を記録してないので、後日しておかねばならない。

THD+Nは以前掲載した通り。
1kHzが低いアンプはたくさんあるけれど、10kHzも低いアンプはそんなに多くないと思う。
電源電圧が低すぎて大出力時に歪みが増加しているのは、
電圧を上げた次期で解消されるはず。

電圧増幅部の回路は独特の構造だけど、特性はものすごく正統派。清楚系メ○ヘラか…。
回路自体も、電流増幅部等は正統派な3段ダーリントンだけど。

数字が良くて、音も良い。高揚感がある。
重量感がありつつも分離が良くてもたつかない。

コレクタ損失以外の面では、面実装トランジスタでもなんの問題もないことも確認できた。
リード長は短くなるし、もうチップ部品を避ける理由がないんだよなぁ。
ただしコレクタ損失は本当にどうにもならない。
カスコード用のトランジスタは、少し大きいものの方が良い時もある。



最大出力が小さくても、雑音歪率が十分低くてコンデンサの
位置や配線の仕方が良ければ低域はちゃんと出る。
というか、最大出力はなんの関係もない。出ない機種は出ないし、出るものは出る。

動作的にも音的にも、デカップリングはトランジスタに近いほうがいい。
もちろん、反対側(GND)の経路も重要。
直径10mmのコンデンサをできるだけ素子に近づけたら、
エミッタ抵抗に近づきすぎたけど。(さすがにやりすぎた。)
過去に買ったKMGが出土したので、これの直径に合わせて基板を直したいところ。
ほかにも直したり追加したりしたい部分は多い。



CFBCでやっているような、パワートランジスタを基板下に取り付けるスタイルは、
基板上にねじを通す穴が必要になるものの、配線の自由度はそれなりに高い。
デカップリングの位置やフィードバックの距離を考えると、これしかなかった。



私はアイドル調整用トランジスタによくpnpトランジスタを
使うのだけど、高頻度でこの理由を聞かれる。
学生の時からずっとそうだ。

ヒートシンクにつけた時に、文字がこっち向くようにした結果そうなっただけ。
素子の電気的な特性に由来するものではない。
ただ、配線長を抑えながら文字をこっちに向けようと思ったら
pnpのほうが向いていたからそうしている。

だから、ヒートシンクを介して熱結合しない場合はnpnの時もある。



G2Rの2回路入りも出土した。買ってあったものだいたい出てきた感じがする。

これがどうだったかは忘れたけれど、電極が金系の
めっきしてないリレーは酸化して不良が出ることがあるから、使うか悩ましい。
リレーをMOSFET化するとカチッと言わなくなるのがさみしくて、なかなか移行できない。

―――

最近、定電流ダイオードを使うのをやめた。

JFETを使えば電流を調整できるし、
そもそも定電流ダイオードの中身てJFETだった気がするし。
面実装のJFETなら、寸法もそんなに大きくならない。

JFETのほうがデータシートの中身も充実しているし、良いことしかない。

―――

ICでできることは、ICでやればいいと思う派。
わざわざディスクリートやるなら、相応の理由や結果がほしい。

2019-06-12 [にっき]

測定用基板進行中。

で、この測定用に組んだ基板は、何か所もパターンを切ってしまったので、
測定・実験専用でどこにも組み込む予定はなくなった。
ヘッドホンアンプVerにしたのを聞いてみたいという人が何人かいるから、音が良ければ
誰か買うという人がいるならそのうちもう一枚組むか、これ用の基板をつくるか。
そうでなければ、余裕があるとき以外は後回し。

個人的に、ヘッドホンアンプの優先順位は低くなっているので、どうにも。
ちなみに、ヘッドホンアンプの場合はプリドライバがチップトランジスタ、ドライバが
2SC1815クラス、出力がTTC004Bあたりの10W~一回り大きな25Wクラスが良いと思う。
それ以上大きいと、雑音がどうにもなぁ。

ヘッドホンはスピーカーよりインピーダンスが高いから出力は2段でいい?
公称16Ωのヘッドホンは公称8Ωのスピーカーの2倍しかない。
32Ωでもまだ4倍。私は、可能なら3段がいいと思うけどな。

―――

ケースがしょぼいときは、スピーカーとスピーカーの間に置かれるのはあまり嬉しくない。
ペラいケースは簡単に鳴く。

今回、使い回しのタカチのYMだからつらい。
ペラいから鳴くし、やわらかくて凹みやすいし、
寸法的に高さもつらい。

ま、今度は買ってあるケースで強いのをつくりませう。



アンプ制作では胡散臭いノウハウ()を語る人も多いけれど、どんなに良いトランスやR・C・L、
貴重なトランジスタや配線材などを使っても、回路で歪んだものは絶対に戻ってこない。

何が大事なことか、よーく考えないといけない。
測定器を使えば見えるものすら詰められない人が、
音質を詰められる技術を有しているとも思えないし。

―――

私は、2016年12月頃にディスプレイを修理したらしい。
https://haru-sonic.blog.so-net.ne.jp/2016-12-13

まだ全然使えている。
あれから一度も、ディスプレイが原因で立ち上がらなかったことはない。
ほとんど電源入れっぱなしなのに長持ちだ。

パネルはまだ使えるのに、基板上の部品、それもいくつかの電解コンデンサが
抜けただけでゴミになってしまうのは、すごくもったいないことだと思う。
商売的にはそれでいいと判断したのだろうけど、
私なら、数年で壊れるものをもう一度買おうとは思わない。

―――

中国でメタルクラッド抵抗が妙に安く売っている。
物が良いか悪いかは知らない。
とにかく安い。

ついに抵抗で卵を焼く時がきたか…。

―――

いま、ホームページの注意書き(一番下)に、

>エンジニアやメーカーの方は、ご自分自身や所属する組織で新しい発明や開発をなさってください。

と書いている。
エンジニアやメーカーに所属する人が技術と向き合い、ひたむきに研究して良いものを
生み出して世の中に出してほしいと思って書いたのだけど、煽りに見える風があるらしい。
これが煽りに見えるなら、エンジニアやめたほうがいいんじゃ…。

ちなみにこの「メーカーの方」というのは、エンジニア職以外も含む。
だから、「所属する組織で」なんだ。
エンジニアの人は、おうちに最低限の測定器が
あると思うから、所属する組織外でもできるだろうし。

2019-06-10 電流帰還コンストラクションアンプの続き [ものづくりと工作]

電流帰還コンストラクションアンプの続き。
続きすぎて何番目かわからなくなってきた。


測定用に組んだ基板の雑音歪率がG=+1で0.001%あたりで頭打ちになってしまい
悩んでいたのだけど、ここはこうしたほうがいい。
20190610_2.jpg
測定用に組んだものはほかにも問題があって、
複合的な要因であまりいい値が出てなかったから、ここはあまり関係なかったがな!
あー心折れそ。


でも、これでは根本的な解決はしない(しなかった)ので、こっちを、こんな感じで。
20190610_3.jpg


こんな感じにしたとき(定電流源は未着手)の、パワーアンプVerのデータ。
20190610_4.jpg

電源電圧の低さが足引っ張っているけれど、
なかなか良い感じになってきた。
10kHzの歪みもずいぶん音に影響が出るから、
できるだけ低くしておきたいところ。



昔から何度か経験があるけど、やはり高いところの特性が良くなると低域も出るように感じる。
余計な高調波が入っていると元の音よりうるさく聞こえる傾向が出るから、これは当然?
音作りする人たちが、この辺まできっちり考えてやっているてあまり聞かないけども。
低域は、場当たり的にコンデンサを足して出ているように装うものじゃないデショ。

2019-06-05 [ものづくりと工作]

DCサーボのないアンプのDCが我慢ならないので、
電源電圧を下げてDCサーボを付けた。
時定数の大きな回路だから収束に時間かかるのを見越して、
出力リレーの遅延回路も6~7秒程度に変更した。

電圧増幅部の電源電圧が正負14V程度になったため、出力が8Ωで7W程度になって
しまったけれど、一般の家屋でちょっと聴く程度の音量なら余裕で足りる。
データ取りのために、ゲインは変更せず。

20190605_1.jpg

簡単なリップルフィルタで電圧を下げただけで、
リップルフィルタの入力側は相変わらずパワー部と共通になっている。
そのため、リップルに由来する大出力時の特性悪化は
避けられないものの、低出力時には低雑音になった。
A補正なし400Hz-80kHzで、100uVを切っているように見える。
(ドライバTTC004B・ファイナル2SC5198それぞれのコンプリ。)
これ以上はトランスからか、せめてブリッジダイオードからわけないと厳しいかな。
そもそも、電圧増幅部の電圧がパワー部より低いのがおかしいのだ…!

もともとほとんど聞こえなかった雑音が減ってもあまり意味がなさそうだと
思っていたのだけど、少し音が変わったように思う。
細かい音を拾うようになったのだろうけど、ずいぶん印象が変わる。


ところで、今回は日本ケミコンのKMGを使おうと思っていた。
過去に買ったものがどこかにあるはずなのだけど、どこにいったのだか。(出土しなかった。)

2019-05-30 [にっき]

リップルフィルタの回路もなしでトランス→ダイオード→
電解コンデンサでアンプへ入力すると、ちょっと50Hzとその倍音が…。
(バラックよりも特性悪くなった理由はこれ。詳細はひとつ前の記事。)

やはり、せめてダイオードと電解コンデンサを分けることで
リップル自体を減らして、そのレベルを下げたほうが好ましい。
できればトランスの巻き線からわけたい。
それは、特性と音に直結するから。

全部共通の電源(非安定・たった8200uFジャンク・カス配線)で
THD+Nが0.0063%、パワー含めてLM317・337で0.0033%というのは、意外と良い値。
私はバラックの時の値も見ていて、電源わけるとどれくらいの
値になるかなんとなくわかっているから、そう思うのかもしれないけど。

―――

8Ωで16W出せるアンプをBTLすることで、64W出せる。17Wなら、68W。(4倍)
60W以上・70W弱もあれば、十分だなぁ。
この前の基板は1枚に2回路載せたから、
電源トランスと電解コンデンサを強化して、エミッタ抵抗を
5Wに変えて、BTLにしてしまうのはアリかもしれない。
ただ、私がBTL嫌いなのと、出力にコイルとリレーが
2個ずつ入ることになるから、あまり嬉しくはない。
そもそも、大電流向きのリレーではないのだった!

最大出力16~17Wだと、近所迷惑を無視した爆音だと少し音が割れることがあるから、
音質が確保できているならば、最大出力は余裕あるほうが好ましい。
最大出力によって音は変わらないけれど、
その品質がそもそも低いものはノーサンキュー。

―――

・ヘッドホンアンプなら

電流増幅段は、必要な出力が得られる電圧からあまり高くしない程度の電源で、
コレクタ損失が10W~25W程度のトランジスタで構成するのが良いと思う。
アイドリングはできるだけ多めに流したいので、ヒートシンクは大きめで。

大きなトランジスタの雑音は、基本的にどうにもならないから、
足りるなら~25W程度のトランジスタにおさめたい。
あほほどアイドリング電流流すなら、ちょっと苦しいけれども。


・プリアンプなら

ヘッドホンアンプと基本的には同様だけど、
もっと小さなトランジスタで低雑音を目指すのも良いと思う。
個人的には、プリはケーブルの容量をドライブするものだからそれなりの出力段が
ほしいところだけど、出力に直列に抵抗入れること多いからそこそこでも良さそう。

低雑音を目指すと、2SC3421とそのコンプリでも気になるときがある。

―――

細いUEWははんだで絶縁層が溶けるけれど、なぜか太いUEWは駄目だと思っていて、
1mm線で巻いた手巻きコイルは毎回紙やすりで削っていた。

…のだけど、少し温度高めにして、時間長めにしたら、全然溶けた!
そりゃそうだ、太さが違うだけで同じものなのだから、溶けないわけがない。

ちなみに私は、手巻きコイルは内径10mmで10ターン半程度巻いて使うことが多い。
これだと1uHには満たない(0.7くらい)のだけど、あまり長くしたくないし
特性上も問題は出てきていないからこれくらい。

10mmのパイプはずっと買いそびれているので、単四乾電池を使って巻いている。
パイプに穴開けた道具を作ったほうが、早く楽に綺麗にできると思う。

本当は2mmのUEWを巻きたいのだけど、太くてつらいので1mmで妥協。

―――

↓は、赤と青が電流増幅部の電源、円筒は電流増幅部のデカップリングコンデンサ、
後ろの板はヒートシンク、出力段のパワートランジスタとそれが付いている基板。
…ほら、そう見えてきた。

描いていないけれど、各コンデンサにはフィルムやセラミックが並列に入る。
今はチップが主流になってきたし、まあいいでしょう。

20190530_1.jpg
1.
これが一番良い。音も。

20190530_2.jpg
2.
これはできれば避けたい。コンデンサつけているだけ良いけれども。
コンデンサの温度が少し下がって、コンデンサの寿命的にはこっちのほうが良いかも?
(配線の銅から熱が伝わってくるから、あまり差はないような気もするけれど。)


20190530_3.jpg
これはあらゆる音がぐだぐだになる。私なら避ける。
そもそもこれだと、エミッタフォロワの安定性も落ちる。
過去にやったことがあるけれど、これがハイスピードな音なんてことは絶対にない。
(全体的に音が出なくてすっきりすることがあるから、ハイスピード「風」になることはある。)

でも、エミッタ抵抗があったり、他の回路があったりで、
なかなか理想的な配置にはならないんだよね。
ひとつ前の記事の基板では、少し位置関係が違うけれど、
電源・コンデンサ・トランジスタの並びはこの形にしてある。
音楽を聴くための機械なら、音も良くないと困るっしょ。

―――

メーカー製のパワーアンプでは、基板の両側にパワートランジスタを取り付けて
ヒートシンクへねじどめする、上から見たらゲジゲジみたいなスタイルが多いように思う。

あれ、出力への配線も長くなるし、電源から
トランジスタの配線も長くなるから、良いことは何もないような。
ただただ出力をパラレルにしただけのアンプは、特性考えられているのだろうか。
基板の真ん中にちょこんと電圧増幅部があって、
電流増幅部とやたら離れているように見えるものも多いし。

2019-05-29 まだまだ続くよ電流コンストラクションアンプ [ものづくりと工作]

最新版の電流帰還コンストラクションアンプ、なんとなく動いた。
(まとめ http://mikotei.web.fc2.com/CFBC_amp1/CFBC_amp1.htm)

複数人で聞けるように小出力パワーアンプ仕様で
組んでしまったから、DCサーボはつけられなくなった。
受動素子はほとんど基板につけてしまったよ。(一番大きなコンデンサだけはない。)

20190527_3.jpg

ケースへ組み込むにあたり、電源はトランス1個・コンデンサ1組
(ジャンク・8200uF表記)を安定化せずに電圧増幅段と電流増幅段で供用した。
また、出力周りの各部の電線長も伸びたため、特性が落ちた。
配線を太く短くして、電源もトランスの巻き線から…
せめて電源回路から分ければもう少し良い数字になる。
今の形だと、出力大きくなればなるほど電源に
大きなリップルが乗るから、どんどん不利になっていく。

電圧増幅段を安定化すると特性はいいのだけど、
今回の構造だと最大出力が落ちてしまうからやめた(トランスの電圧低いし)。
今回の素子もしくは構造では無理だけど、電源電圧自体を上げたい。
ていうか、トランスわけて、電圧増幅部は今の電圧のまま安定化したい。


ということで、とりあえずTHD+N。
今回のアンプ(21倍)+バランス→アンバランス変換部(0.9倍)の値になる。
(変換部はケースの出処であるプリアンプの名残。)
8W以上はダミーロードの定格オーバーしているので、いろいろと怪しげ。
20190528_7.jpg
一番右は測定点が少なすぎて近似線がよれた。
バラックで試験しているときはもう少しよかったのになぁ。
自分としては、2W-3Wで0.0063%が最良では大きすぎる。
雑音は可能性を感じる。これももう少し改善が見込めるし。

組み込み前、パワー部も含めてLM317・337に接続していた際は、
8Ω1Wで0.0034%等、もっと低かった。

ちなみに、ダミーロードは12Ωをパラ+2Ωという、
明らかに手もとにあるものを組み合わせて8Ωにした感じのやつ。
過去に使っていた抵抗は焼いたのか、行方不明だった。


いまは利得21倍(約26.4dB)で、700kHz付近で-3dB(無負荷)。
矩形波が崩れるものの、-3dBが2.5MHzくらいまでは一応それっぽく動くのは見た。
ただ、パワトラ(2SC5198とそのコンプリ)の特性を考えると、やっても1.5MHzくらいかな。
これを大きくすれば帰還量が増えてTHDは良くなる。

クリップが上下対称ではないのはまあいいのだけど(回路が上下対称ではないし)、
ちょっとその形が気になるのでなんとかするかもしれないし、しないかもしれない。

もう一枚、電圧下げてコレクタ損失の関係で絞った電流を戻し、
出力段を小さくしたヘッドホンアンプ用のを組みたいところ。
電源をわけるだけでも特性変わるし、ゲイン下げれば
帰還量増えるから0.001%切りはかたい?(クローズドループも調整するけど。)
出力段もTTC004Bくらいのにすれば、雑音も抑えられる。
(今回はドライバがTTC004B・TTA004B。)


100kHzの矩形波応答はこんな感じ。

8Ω抵抗負荷 上:出力2V/DIV、下:今回の基板の直前0.2V/DIV
20190527_5.jpg

0.1uF容量負荷 上:出力2V/DIV
20190527_6.jpg


出力オフセット電圧は、DCサーボに慣れているから、ブレが大きいな、とは思う。
高い電源電圧のときも、DCサーボ使えるようにしておけば良かった…。
(それ用のローカルな電源回路がいるのがちょっと面倒。この部分ははじめてサボった。)

熱結合が必要な部分は、素子に0.5mm厚の銅板を両面テープで貼った。
両面テープを薄手のものにすると、もう少しだけ良くなるかも。
ただ、チップ自体が結合しているわけではないから、
デュアルFET・デュアルトランジスタやICのようにはならない。
銅板貼らずに息を吹きかけると、ものすごくずれていく。


ケースは過去に作ったものから奪い取ったYM-350。
今回は最終段とドライバ段、バイアス調整部をケース底面にねじ止めしている。
はっきりいって板の厚みも面積が全然足りず、しばらく音を出した後で
トランジスタの取り付けネジを触るとかなり熱い。
ねじの周りは少し温度が低いので、やはり放熱に難がある。
やっぱり鍛造のヒートシンクが一番良いヨ。

電源基板もほぼそのまま使ったので(ただし定電圧回路より前で電源を取り出している)、
非常に設計が悪いGNDを見るとムカつく。あと、はんだが混ざった…。
ケースにヘッドホンジャックが付いていたのはそのまま。配線は外した。

アンプ基板は、何箇所か修正した。
配線足りてなかったり、間違えていたり。
あとはリレーが…足の配置を間違っていて、リレー自体は動作するのだけど、
出力がつながらないという大変混乱するミスをしていた。禿げるかと思った。
過去にちゃんとできたところが、なぜ今回できなくなっているのか…。
めずらしく、はんだ忘れもしていた。安定しないと思ったら、
足一本はんだしてなかったとかね。部品が多いとたまにやる。


今回の、「一部分だけオーディオ用コンデンサ使う」はFineGold。
成金カラーでとても良い。昔よく選んでいたKZのほうが、見た目好きだけども。
(KZも持っている。足が細くて楽だからFGにしただけ。あと耐圧が違ったかも。)
金色のコンデンサが映える基板は黒かな。

今回も出力段の近傍にコンデンサを置いたため、下からはトランジスタの熱、
横からはエミッタ抵抗の熱で炙られ続ける地獄になっている。
ここは長寿命の気持ちで、いつも105度品にしている。
いうて、配線から伝わる熱が結構あるから、
部品同士の距離をあまり気にしても仕方ない気がする。
ここは大きな電流が流れるから配線も太くて、そのぶん熱も伝わりやすいし。
抜けるときは抜けるし、あきらめるしかない。電解コンデンサの宿命。
でも、ここはいろんな意味で重要。
220uFでも330uFでもいいから、できれば1000uFくらいがいいけど、
とにかく入れたほうが動作的にも音も良い。
これがあるとないとでは、近くにあるのと離れているのでは、ずいぶん音が変わる。


回路図はこれ。
緑はなくてもいいところ。黒でも解放もしくは短絡の部分もあるので、結構適当。
あと、書いていないけれど、出力にCRとLRのアレとリレーが入っている。
20190526_1.jpg

特性を良くしようと思ったら、素子が多くなった。
まあ、少なくても良い特性になるなら、世の中の増幅器はみんなもっとシンプルなはず。


入力バイアス電流は少ないし、非反転側と反転側の
入力インピーダンスは同じだし、良い部分が多い。

私みたいな野良回路屋さんでも、これくらいは簡単にできるので、
メーカー所属の方は、きっとこの何倍も良いものを作れるのだと思っている。
そうでなければ、その製品や、そのエンジニアにお金は出せないものね。



電流帰還コンストラクションアンプは、改良しながら一生やると思う。

凡人(下の中)の発想を持っていこうなんて人はいないだろうけど、
嫌なことになるとアレなので、まとめたページも作っておいた。
http://mikotei.web.fc2.com/CFBC_amp1/CFBC_amp1.htm

このアンプに関しては、もう2段階、展開を用意してある。

2019-05-23 MUTE [ものづくりと工作]

とりあえずポップノイズ回避用の基板から。
20190523_1.jpg

私のお名前が入っているところは塗りつぶしておいた。別にそのままでもいいけども。
表側もベタ残せばよかった。なんとなく抜いてしまったけど、
この程度の部品点数ならほとんど切れずに塗れるし。
(裏はベタ。入力のマイナス側ではなく、ケースと同電位になるようにしてある。)

動作確認のため雑な値の部品で組んだので、オフの時に
遅延用コンデンサから電荷抜く部分の閾値が低すぎてキレが悪い。
あと、リレーオンで消灯するLEDが、消灯せず減光になってしまっている。
後者は構造的な問題があるので放置。前者はちゃんとした値で組みなおせばOK。

まあ、PCBにミスはないみたいだからOK。LEDまわりだけは適当に修正しよう。
妙に空きスペースが多いから(私の用途だとリレーもこの基板にはつかない)、
次回以降は何か違う機能も追加したらいいかもしれない。
ただこの基板だけで完結できるものは難しい。
外から信号持ってきたりすれば、色々とできるけれども。

今回は3枚分を1枚にくっつけたので、10枚注文で30枚できた。Vカットはしてない。
幅2mmくらいのブリッジ2か所でくっついているので、糸のこ等で切ってやすりがけする。


次はメインの基板。
基板1枚で部品が170個以上あるからちょっと大変。
しかも、その8~9割が面実装部品。
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