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2016-07-30 [修理・分解]

・FiiO X1(日本国内流通前のモデル)が最新のファームウェアでも相変わらず
 反転しているので、最高に雑な修正をしてみた話も書いておきますね


反転している原因は、DACの後ろに入っているフィルタのオペアンプが反転で使われていること。
つまり、DACから出た時点では正しい向きになっている。
ここで反転していようが、DACに投げるデータをいじれば修正できるはずなのだけど、
ソフトのベースが他機種と同じで個別対応が面倒なのだろうか。
使う側にとってはそんなこと関係なく、ただの欠陥だけども。


これに使われているDACのPCM5142は、
出力に受動素子のみで構成されたフィルタを入れれば良いIC。
カップリングコンデンサすら要らないので、パッシブのLPFを追加して
余計な部分はバイパスすれば位相は戻る。
私は内蔵のヘッドホンアンプもいらないので、
出力端子周りのパターンを切って、そこに電線をはんだづけした。
ただ、小さくてよく見えないからうまく切れているかは知らない。(一応抵抗値は見たけど。)
中のヘッドホンアンプを生かしておく場合は、カップリングコンデンサらしきものの
あたりに繋げば良いのではなかろうか。
その辺はちゃんと確認していないのでよくわからないけれども。

201607_X1.jpg

追加したLPFは、2.2nFのキャパシタがなかったので4.7nF+220Ωにした。
落としたり振動でちぎれると嫌なので、配線とキャパシタはホットボンドで申し訳程度に
固定しておいたけれど、あまり使わないので耐久性はわからない。
キャパシタの足を適当に曲げたため、根元が少し崩れかけている。
まあ、問題ないので別に良いでしょう。
抵抗の大きさもパッドにあっていないけれど、垂直に立てて配線するから
極端に大きくなければ割とどうでもよかった。

DACの後ろについていたオペアンプは場所(厚さ方向)の確保と消費電力削減のために剥いだ。
そもそもこの部品と価格と電源とサイズの制約が厳しい製品で、こういう構造にする意味は(略。
PCM5142→LPF→IC一発のヘッドホンアンプと、半導体スイッチを切り替えて
ヘッドホンアンプ部をパスしたラインアウトで良いじゃん?
余計なものを入れて電池のもちを悪くする必要はあまりない。
いったいなんのためのPCM5142 なのか。
全体的に、アナログ屋さんがあまり関わっていない設計のように感じる。


ちなみにこの機種、設定や出力端子への接続の有無によって
一部の回路の電源を落としているようで、電源の管理は必要以上に
ちゃんとやっている模様。音楽再生機能しかないから、出力端子に何も接続せず
使うことはほぼないはずなのに、なぜその機能をつけた…。
あと、蓋はケースに何箇所か爪があって引っ掛かるようになっているので、
本体下のねじはなくてもいいと思った。ここを割り切れば製造コストが下げられるし、
手順が一つ減れば製造時に生じる可能性のある傷も減らせる。
私は外したままで取り付けていないけれど、今のところ特に問題はない。
私がこのねじを締めていないのは、手もとに星型ドライバーがないからだけども。
外すときはそんなにトルクかけなくてもいけるから、何を使っても割と開けられる。

そうそう、これ、ヘッドホン出力時のボリュームはDACかその前で
(アナログ部分以外で)処理されるよう。
なので、私がいじったこの個体でも、出力をヘッドホン出力に設定するとボリュームが効く。
便利なんだかそうでもないんだか。


部品交換なんかより大きな効果があるので、もしやるならこれくらいはやったほうが良いかも。
ただ、今回のやり方はバッファに相当するものがなくなるので、出力抵抗は大きくなるかと。
長いケーブルをつないだりしない限りはそんなに大きな問題が生じることはないと思うし、
私は短いケーブルを使う予定しかなかったのでこうした。

※私は改造否定派なので、質問されても基本的に答える気はありません。自分で調べてけろ。
※この個体は日本国内で流通するよりも前のものなので、
 現行品は中身が変わっているかもしれません。


―――


・勘違いしているメーカーや販売店多いけれど、
 お客さんの中には技術屋さんがいる可能性もあるわけで

お客さんには、自社の中の人より頭の良い・技術的に強い人もいっぱいいる。
そういう人が製品を見た・使ったときに、仕上がりはあまり良くなくてもちゃんと
つくってあればまた期待してくれるかもしれないけれど、そうでなければ二度目はない。

客どころか、技術のわからない社長が開発の社員に
技術的な内容で喧嘩売ったアホな会社もあるけどね。
ま、所詮村社会の二代目社長なんてこんなもんか。これだから田舎は嫌いよ。



そういえば、この程度のものしか設計できないのに
喧嘩売ってくる恥ずかしいメーカーもいたねぃ。
tp://av.watch.impress.co.jp/docs/news/725599.html

これ、条件が書いてないからよくわからないけれど、
それでも歪率0.04%以下は大きすぎるかと。
(雑音歪率だとしても、極低出力時でなければこの値は悪い。)
こんな特性でディスクリート(笑)だから高音質なんて、どんな悪い冗談だ。
世が世なら詐欺で訴えられても不思議じゃない。
大きさや電源の制約があると特性を出すのは難しいけれど、これはたぶん
そういう話ではないし、売り物でそれをやるのはスタートの時点で間違ってる。



オーディオ機器業界って不思議よね、より忠実な音源を…を言いながら、
機器で癖を付ける矛盾を放置しているのだから。
突き詰めた先に自然ににじみ出る癖については何とも言わないけれど、
どう見たってダメな設計は、High Fidelity(Hi-Fi)すら達成できない。
こんなんではハイレゾ()は流行らないだろうに。